【書評】これからの会社員の教科書 -個人の時代を生き抜くために-
こんにちは。ヨシ(@ycs_syohyo)です。
今回読んだ本は田端信太郎さんの「これからの会社員の教科書」です。
目次
この本を選んだ理由
本書を手にとった理由は2つあります。
1つ目は、Voicy(※)というアプリで田端さんが「35歳にもなってこの本を読んで勉強になったって言ってる人がいたらヤバい」とおっしゃっていて、僕はどれくらい会社員として、ヤバいのかを確かめるためです。
2つ目は僕はヤバい側の人間の自覚があるので、この本を読んで、僕は会社員として何ができて、何ができない人間なのかを自覚するためにこの本を手に取りました。
(※)Voicy:ビジネスの専門家やインフルエンサーの音声コンテンツを聞くことができるアプリ(Youtubeの音声のみ版のようなもの)
どんな本か?
NTTデータ→リクルート→livedoor→LINE→ZOZOと名だたる大企業を渡り歩き、最近ZOZOを退職された田端信太郎さんの著書です。(最近はTomorrowGateという会社のCTO(Chief Twiiter Officer)という役職に就かれたそうです)
この本は、田端さんが20代前半の人に向けて会社員に必要な考え方をまとめられた本です。20代前半の人向けとなっていますが、個人的には年齢問わず、読むべき本だと思います。
あまり会社では教えられない、会社員として仕事するというのはどういうことか、どういうマインドセットを持っていなければいけないのか、上司が新入社員に期待していることは何なのか、なぜ会社の管理職の人間は平社員に比べて高待遇なのかがわかりやすく書かれています。
淡々と事実を述べられているだけでなく、なにか別のことで喩えられていて、その例えが秀逸でとても理解しやすい内容になっています。
71の項目に別れているので、その中でも僕が大事だと感じた3つ項目に絞って発信したいと思います。
この本は以下のような人におすすめです。
- これから社会人になる学生
- 20、30代の社会人
感想と思考
トレードオフになる条件を明確にする
「頭脳労働はどちらかを立てれば、どちらかが立たない」トレードオフの関係で、「既存顧客の満足度」と「新規顧客の獲得」、「部下の育成」と「その部署の短期的な業績」などはトレードオフの関係になっていて、両立することができない。とありました。
本書の例を上げると、自分が広報担当で、社長から「この新商品を話題にしたいから、いろんなメディアで新商品の話題を拡散してほしい」と言われたとして、このときの「目的」は何でしょうか。
「話題にしたい」と言ってもいろいろな解釈があり、「正確性は置いておいて老若男女、あらゆる層に届けたい」のか、「きちんと正確性を担保した上で、なるべく多くの層に届けたい」のか。
前者であれば、情報番組などひと目につくようにアプローチする方法が考えられるし、後者であれば、業界専門誌などに掲載するほうが「目的」を達成できる可能性が高くなります。
この両方、つまり「正確性を担保しつつ、老若男女あらゆる層に届ける」ということを完璧に実現することが難しいので、「倒れるとしたらどちらがイヤか?」を上司とすり合わせて置かなければ行けないということです。
僕は頭脳労働に携わっていながらも、トレードオフになっていることを意識できていませんでした。指示されたことをこなす、もしくはそれ以下の基準でしかできていなかったかもしれません。。
会社員の人は、経営陣や上司から指示や依頼を受けて仕事をすることがほとんどだと思います。そして、言われたことをそのままやると、「目的」が達成できないまま、コストと時間だけを浪費し、徒労に終わってしまう可能性がありるということです。
仕事をする上で何かを指示されたとき、「目的」をおさえる。また、その「目的」を達成するためには完璧なゴールは実現が難しく、トレードオフの関係になっていること、について知れたことによって自分の考える視座が変わったように感じました。
ファクトとオピニオンの区別をつける
職場の上司や先輩、同僚に情報を伝えるとき、その情報が「自分の解釈が入った意見(オピニオン)」なのか、「客観的な事実(ファクト)」なのかをきっちりと区別しておくことが大切です。
システム開発を受注したとき、「〇〇のシステムを受注しました。納期については年内で希望とのことです」と言われたとした場合、この時の「受注」と「納期」は別問題です。「年内に納品することが条件での受注」なのか、「できれば年内に納品してほしいだけで、納品期限はどうであれ、とにかく発注する」ということなのかで大きく変わってくるからです。
僕自身、この「ファクト」と「オピニオン」が区別できていない時があって、上司に報告をする時も「オピニオン」から話してしまっていることが多いな、と感じました。上司に進捗状況を報告するときに今、スケジュールが遅延しているのか、遅延していないのかを伝えないといけないのに、「これで問題なく行けると思います」って言ってしまったりとかするんですよね。。
「なにが決定事項で、何がそうでないのか」を区別することが重要で、上司に報告する時は「ファクト」をベースに「オピニオン」は補足情報として伝えなければいけないな、と改めて学ぶことができました。
「何が動かぬ岩盤なのか」を把握することで、それを基盤にして次の行動を考える上で、決定的に重要で、そのためにも発言や情報を聞いたときにそれが「ファクト」なのか、「オピニオン」なのかを区別する癖付けが重要だと、書かれていたので、今後、自分の行動に加えていこうと思いました。
おっさんはメンツが8割
僕はあまりメンツについて、考えたことがありませんでした。
本書には、たとえ、営業先の決済者と面識があったとしても、正式なルートで当たっていくのが大切と書かれています。というのも、営業先の決済者に直接連絡してしまった場合、現場や窓口の人の「メンツ」を潰すことになり、結果的にうまくいかなくなる事が多いからだそうです。
もし、それが良い提案だったとすると、現場や窓口の人が「なんでこんないい話があるのに言ってこなかったんだ」と社長やキーパーソンの人から怒られ、現場の印象は悪くなるからです。
僕は営業職ではないので、本書のように、営業先の上層部の人間と知り合いで、直接話しをつけて、仕事を進める、というような経験はないですが、会社内でも同じようなことが言えるなと思いました。
会社員として働く上では組織上のルートを通すのが筋。ということを肝に銘じで置かないといけないな、と思いました。周りの人とWin-Winの関係を築くためにも、相手の「メンツ」を保つことを意識しなければいけないなと思いました。
また、田端さんは本書で、上司として自分が部下に対して「なんで俺に言わなかったんだ」と言ってしまったら、その時点で「ぼくの負け」だと思っている。良くも悪くも「言うだけの価値がない」と思われていただけのこと。情報は伝えても減るものではないからこそ「誰に?いつ?どのように?」伝えるか、その「順序」と「文脈」が重要になってくると言っていて、田端さんのように仕事に対する美学を持つことの重要さを感じました。
ネクストアクション
- 仕事の「目的」を自分なりの「仮説」を立てて、上司と認識をすり合わせる(トレードオフの観点を踏まえて「仮説」を立てる)
- 仕事やプライベートで聞いた発言や情報について、それが「ファクト」か「オピニオン」かを区別する
- 会社の組織体系を改めて確認し、適時調整ルートを検討する
まとめ
この本を読んで、会社員であること=プロであること、という意識が自分に足りていなかったな、と痛感しました。
僕を含め、多くの社会人は思考停止していて、無意味に思えるような作業がなぜ必要なのか、疑問も持たずに作業していたり、その作業が必要な理由をきっちり説明できる人が少ないことが問題だと思いました。
このブログでは取り上げられなかったですが、無意味と思われがちな議事録や会食、飲み会がなぜ必要なのか、その理由を知ることができ、とても勉強になることが多く、読んでよかったと思いました。
だからこそ、これから社会人になる人は特に読んでほしい本だと思いました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
僕は会社で「ポンコツ」と言われ、上司からいじめやパワハラのようなものを受け、軽く鬱になりかけた時期がありました。
僕は無価値で何をしてもダメな人間だと思い込んでしまっていましたが、本やSNS、Youtubeから行動すること、継続することの大切さを学びました。
本で読んだことを真似してみたり、資格の取得などに挑戦するなど、行動し続けることで「ポンコツ」でもやればできる、という成功体験を得ました。
また、行動を続けているとふとした時に今までできていなかったことが自然とできるようになっていることに気づき、自分は価値のない人間ではないと思えるようになってきました。
正直、「ポンコツ」から抜け出せたかと言うと、自分で胸を張って抜け出せたとはまだ言えないと思っていますが、最近は自分の考え方、行動が変わりや周りの環境も少しずつ変わってきたと実感しています。
このブログを読んで、僕と同じ様にどうすれば成果が出るのか、考えれば良いのかわからないという人の気付きのキッカケになれば嬉しいです。
それでは。
【書評】ゼロ秒思考 -自分で考えられる人になるために-
こんにちは。ヨシ(@ycs_syohyo)です。
明けましておめでとうございます。
今年も読書を通して、学んだことや仕事などで役に立ちそうなことを発信していきますので、よろしくお願いします。
今回読んだ本は赤羽雄二さんの「ゼロ秒思考」です。
目次
この本を選んだ理由
前回読んだ「0秒で動け」では、行動するためには、仮説と根拠が必要で、仮説を立てるためには直感を鍛える必要があり、直感は自分の志や軸がベースとなっているので、自分の価値観を明確にするため、色々なことを経験したり、自分事化して考えようという内容でした。
しかし、情報収集や考えをまとめる力(根拠を出す部分)などの考える「スピード」を上げるためにはどうすれば良いのか、ということはわかりませんでした。
そういう悩みを抱いている時に、YoutuberのAKIOさんが「ゼロ秒思考」を実践しているのを見て、自分も真似してみようと思ったのがこの本を手にとったキッカケです。
どんな本か?
マッキンゼーで14年間も経営改革、ベンチャーの共同創業、経営支援に従事されてきた赤羽雄二さんの著書です。
あのマッキンゼーでも、課題整理や戦略立案、分析の方法は叩き込まれるが、最も基本的な「考える力」を鍛えることは十分に教えられていない、としています。
そんな「考える力」をつけるために、赤羽雄二さん自身が試行錯誤して編み出した方法がこの「ゼロ秒思考」です。
方法はいたってシンプル。頭に浮かぶことをA4の紙に4〜6行1分で書くというもの。これを1日10ページ書き、クリアファイルに投げ込んで瞬時に整理することで、マッキンゼーでも十分に教えられていない「考える力」をつけることができると言います。
この「ゼロ秒思考」は「考える力」をつけるための指南書と言えます。
この本は以下のような人におすすめです。
- 考える力をつけたい人
- モヤモヤして作業が手につかないことがある人
- 自分の考えをまとめるのが苦手な人
感想と思考
「考える」とはどうことか?
「考える」という言葉をよく耳にしますが、「考える」とはどういうことか、具体的に説明するとしたら、どう説明しますか?
... ... ...
「考える」とは、頭に浮かんだこと、自分の感情を言語化することです。
学校や会社で嫌な事があった時に、なぜ、自分がこんな気持ちになっているのかわからず、モヤモヤしたり、物事を進めるにあたって、正確に現状を把握・整理し、仮説を立て、行動し、検証する、という一連の流れをスムーズに進めるためには、ふと頭に浮かんだことや自分の中で湧き出た感情、今置かれている状況を言語化するスキルが必要になります。
人間は、自分が理解できないものに対して恐怖や不安を感じる生き物です。
自分がモヤモヤしている原因や状況を言語化することによって、自分が何に対してモヤモヤしているのかを自覚することで、自分のストレスが驚くほど軽くなります。
言語化することで、不安を自覚して対策が打てる状態にすることで恐怖不安が和らぐ、と言い換えることができます。
また、言語化を続けていくと、自分の言葉の感度が上がります。
「頑張る」とか「全力でやる」などは、とても曖昧で個人によって意味合いが大きく変わります。ビジネスにおいても、曖昧な言葉は、担当者間で認識のズレが出やすく、相手に伝わっていると思っていた内容が伝わっておらず、後々、大きな問題に発展してしまうこともよくあります。
言葉の感度が上がると、自分はどういう定義で言葉を使っているのかが明確になっていくので、コミュニケーションでの認識齟齬が減っていきます。そうなるとコミュニケーションに対する、苦手意識もなくなってくるため、よりよくコミュニケーションを取ることができるようになってくるので、好循環が生まれます。
「考える力」もウェイトトレーニングと同じ様に鍛えられる
次に「考える力」をつけるための方法を書いていきます。
冒頭でも書きましたが、メモを取ることで「考える力」が付いていきます。
メモのとり方は、まず、A4の紙を用意します。
A4の紙を横向きにして、1つのテーマに対して、4〜6行のメモを1分で書く。これを1日10ページ分行うだけです。
A4の紙の書き方について、もう少し詳しく解説します。
- 紙の上部の左上にテーマを書いて、下線を引く
- 紙の上部の右上に日付を書く
- メモの1行は20〜30字までとする
- 1つのテーマに対して、メモは4〜6行書く
- メモは1分以内で書く
1.紙の上部の左上にテーマを書いて、下線を引く
解説する必要はないと思いますが、メモのテーマが何かを明確にします。
下線を引く理由は、タイトルを際立たせ、テーマの下に書くメモの内容と混同させないためです。
2.紙の上部の右上に日付を書く
日付を書く理由は、この後記載しますが、メモを見返す際に非常に有効だからです。また、メモを見返している時に、当時の自分はどういうことを考えていたのかを確認でき、成長を実感することができるからです。
メモの魔力でも紹介されていましたが、メモに日付を記しておくことは、とても重要です。
3.メモの1行は20〜30字までとする
メモ1行の文字数については20〜30字まで書きます。理由は、メモが短すぎると具体性が無くなり、頭のモヤモヤを言語化する練習にならないからです。
4.1つのテーマに対して、メモは4〜6行書く
行数を4〜6行までとしているのは常に頭を整理しておくためです。いくつでも書き出して良い、としてしまうと重要なこととそうでないことも書き出してしまうからです。
また、情報の粒度(例えば都道府県を列挙しているのに、市区郡町村まで挙げているような感じ)にもばらつきが出て来るためです。
仮に6行以上出てきてしまうのは、どこかのポイントのサブポイントになっている可能性が高いので、もう一度整理し直してみると、良いかも知れません。
5.メモは1分以内で書く
1分という制限時間を設けるのは、人間は制限を設けないと、ダラダラと書き続けてしまうし、思考時間が長いほど、良い案が出せるかと言うと、そうでもないからです。
であれば、さっさと1枚メモを書き出してしまい、そこから改善していくほうが、言語化の練習にもなるし、言語化を繰り返すことで生産性も向上するからです。
また、メモを書く時は、「考えずに」思いつくままに書き出すのがポイントです。
わかりやすく書かないといけない、とか起承転結にまとめないといけない、とかそういう雑念は捨てて、書き出すのが大事です。変に他のことを意識してしまうと、考えが浮かばなくなり、効率が落ちるからです。
メモは書き終えた後で2〜3秒推敲します。書き加える場合は吹き出しで文言を付け足します。また、制限時間内に書ききれなかった分を書き足したいという場合も多くあると思います。この場合は、例外的に15秒だけ追加する方法で書き終えます。
テーマについては、頭に浮かぶアイデアや気になること、深堀りしたいことなどをテーマとします。
1つのテーマに対して、書いているうちに、色々気になったことが出てくると思います。その場合は気になったことを新しいテーマとしてメモを書いていきます。
テーマの例として、自分が成長するためにはどうすればいいのかを書いたものです。
- どういう時、急成長できるか?
- どういう時、急成長を実感できるか?
- 自分はいつ頃急成長していたか?
- 急成長できると、世の中がどう見えるのか?
- 自分にとって急成長できない環境とは?
- 急成長しづらい環境を変えるためには?
メモに書き出す方法を繰り返すことによって、考えを深め、考えられる選択肢を上げ尽くし、それを評価して、優先順をつけていくことを繰り返すことで、考える力がウェイトトレーニングのように鍛えられていきます。
数週間実践し続けることで、少しずつ、効果を実感できると書かれています。
メモを取った後のアクション
メモを取った後の、紙はどうするのかと言うと、テーマをカテゴリごとに分類して、クリアファイルに放り込んでいきます。
カテゴリの例としては
- やりたいこと
- コミュニケーション
- 会社関連
- 考えたいこと
- 1日の振り返り
などです。
頭に浮かんだことや、モヤモヤを吐き出した時点で、メモの役割はほとんど果たしています。また、一度書いたテーマを見返すのであれば、新しくメモに書き出す方が、より頭が整理されていきます。
これを繰り返すことで頭が良くなり、回転も早くなっていくそうです。
そして、3ヶ月後、6ヶ月後に貯め込んだメモをさっと見返します。見返すときは日付が古いもの順から見ていきます。そして流し読みすることで、自分の成長具合を確認することができます。
その後、メモは読み返すことがないので、スペースに余裕があるのであれば、メモは残しておくことをおすすめされています。
理由は、自分がこれだけ積み上げてきたものであることを実物として確認できるからです。自分がこれだけやってきたっていう自信にもなるし、僕も残しておくべきだなと思います。
ネクストアクション
- 曖昧な言葉を極力使わない(使う場合は、説明をしてから使う)
- あらゆることを自分事化して問題意識、当事者意識をより高く持つ
- ゼロ秒思考でメモを 1日10ページ書く(上記内容ができたかどうかを1日の振り返りで確認する)
まとめ
他の本を読んでいても、こう考えましょうとか、最初に仮説を立てましょう、という内容が多かったんですが、その根幹にある「考える」とはどういうことか、言語化されており、かなり学ぶことが多い一冊でした。
YoutuberのAKIOさんの影響もあったと思いますが、ゼロ秒思考を実践する方法がシンプルで取り組みやすい内容で、自分の行動を一変させてくれた本でした。
最近、ゼロ秒思考を実践しているのですが、一人でモヤモヤすることも少なくなったり、情報を整理するスピードが上がったような気がしていて、今後もゼロ秒思考を続けていきたいと思います。
めちゃくちゃオススメの本です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは。
【2019年】ポンコツ社員が行動や考え方を変えるために読んでよかったと思うビジネス書 3選
こんちには。ヨシ(@ycs_syohyo)です。
あっという間に年の瀬ですね。
ポンコツ社員の僕が2019年に読んだ本の中で行動や考え方が変わるキッカケになったな、と思う本を3つ選んでみました。
ちなみに今年読んだ本の数は20冊でした。殆どがビジネス書で、エッセイや小説などは一切読んでいません。
目次
鬼速PDCA
当時の僕はPDCAって考え方があると新人研修の時に聞いたきり、仕事場ではほとんど聞くことがなかったので、そういうものがあるってくらいでしか認識していませんでした。
この本を読んだ結果、PDCAに対する考え方がめちゃくちゃ変わりました。
PDCAは、自分を成長させるために、めちゃくちゃ大事なツールであること。実践するためにはある程度の経験が必要であること。また、自分の考えがまだまだ未熟だということを再認識することができました。(DOレベルのタスクだと思っていたことがTODOレベルのことだったり)
今年も色々なビジネス書を読みましたが、PDCAが自力で回せることが前提で書かれている本がほとんどです。「PDCA的な考えでやればOK」みたいなことがサラッと書いてあることが多くて、PDCAの回したことがない人には、その内容を実行するハードルが上がってしまったり、実行したときに壁にぶつかった挫折してしまうことがないように、まず、この本がオススメだと思いました。
僕にとっては、この本に書いてあることを自力で実践できるようになれば、人生を変えられると思えた本でした。ちなみに僕は、何度が挑戦して、途中で頓挫してしまっています。2020年には実践できるように挑戦していこうと思っています。
具体と抽象
個人的に全人類必読の本だと思います。
僕の仕事場では「もっと具体的考えろ」とか「抽象的すぎてよくわからない」という言葉をよく耳にします。僕自身も、「もっと具体的に考えろ」とよく言われていて、当時は「具体的に考えろって言われても考え方がわからんのにどうすればいいんや、、、」とめちゃくちゃ悩んでいました。
それを解決してくれた本がこの本でした。
相手は「例えば」で話しているのに、自分が相手の言っている通りにやらないうといけないと思い込んでしまったりしてすれ違いが起きてしまうことが往々にしてあります。
自分が具体的に考えられることを求められるのに抽象的なレベルで話してしまっていたりしていることに気づくことができました。(短絡的になってしまっていることもあるので、ここはもっと改善すべき点だと思っています)
この本にもっと早く出会っていれば、、、と思ってしまうほどの良書です。
また、「自己矛盾劇」や「無理の構造」という本も「具体と抽象」に並ぶ良書だと思っているので、ぜひ読んでいただきたいです。
0秒思考
最近、30代目前となってきて、自分に残された時間が多くないということに焦りを感じています。最短で最高の成果を出す必要性をより意識するようになり、頭の回転の速さや物事を整理して理解する力をつけるためにはどうすれば良いのか悩んでいた時に出会った本です。
Youtuber(AKIOLBLOG)のAKIOさんがこの0秒思考を実践されていて興味を持ちました。
また、本に書いてあるメモの書き方がとてもシンプルで実践しやすいという点がめちゃくちゃ良かったです。自分のふと思ったことや、深堀りしたいこと、なんかもやもやするな、と思ったことをA4の用紙に20文字〜30文字くらいの文章を1行として、1分間で4〜6行に書き出すというもの。
超シンプル。Simple is Bestとはまさにこのこと。
ビジネス書には考え方のテンプレートが書かれていて、実際に使ってみましょうって内容が多いんですが、自分の仕事にすぐ活かせるかと言うと難しいし、忘れてしまったりして、結局、やらなくなってしまうと意味がないので、自分のプライベートなことや興味のあることで実践してみて、感覚を少し掴んでから仕事に活かしていくのが良いんじゃないかな、と思っています。
そもそもビジネス書を読んで、すぐに実践できるのであれば、もともと仕事ができる人(センスがある人)なんじゃないかなと思います。
しかし、この0秒思考のメモ術はそんなプライベートと仕事を切り分けるという判断もいらないほど、シンプルなもので実践しやすいので、人生を前に進めるために必要な本だな、と思いました。
まとめ
最近、読書を通して学んだことをブログにまとめたり、実際に自分の生活に取り入れるようにしたり、アウトプットすることによって、自分の考え方であったり、行動が少しずつ変わってきたような気がします。(最近、失敗はあるものの、仕事を任せられる様になってきました)
読書をすることは素晴らしいことなのですが、インプットすること以上にアウトプットすることがとても重要だと感じました。もし、このブログを読んで本を読んでみようと思ってくれた人がいたとすれば、僕は漠然とインプットするのではなく、目的意識をもって本を読む。読んだ内容をそのまま行動に移してみる、ということをやってほしいと言いたいです。
アウトプットをすることは面倒だし、踏み出すのには勇気と労力がかかります。しかし、その負荷が自分を間違いなく成長させてくれるものだと、今は確信を持って言えます。
今年は20冊くらいしか読むことができませんでしたが、来年はよりアウトプットを意識して、インプットの量も増やしていけるように頑張っていきたいと思います。
むしろ、僕自身のアウトプットの意識が他の人よりもレベルが圧倒的に低いから、今のような状態になっているのではないかと思ったので、もっと自分に厳しく、周りを巻き込んでアウトプットしていきたいと思います。
僕と同じ様に仕事で成果が出せなくて、悩んでいる人の行動を変える気づきになれれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは。
【自己分析】価値観と軸の違い
こんにちは。ヨシ(@ycs_syohyo)です。
前回の「0秒で動け」の記事で書いた自分の価値観や軸をより明確にするために、2019年の振り返りと2020年の目標を決めるためのイベントに参加してきました。めちゃくちゃ緊張しましたが、参加してよかったです。
そのイベントで「価値観」と「軸」の2語が飛び交っていて、ずっと聞いているうちに「あれ?この2語の違いってなんだったっけ?」とわからなくなってしまったので、自分の定義を明確にしておきたいと思います。
目次
「価値観」は物事を評価するための判断基準
価値観について、ネットで検索してみると以下のような定義みたいです。
物事を評価する際に基準とする、何にどういう価値を認めるかという判断。
この「評価する際に基準」というのは、自分の体験や経験などから、生まれる基準のことだと思っています。他人の意見は一切含めず、自分自身がそのことについて、好きか嫌いかを判断するものだと考えています。
自分の経験や体験を通して、定性的、抽象的な言葉を、自分だけの定義として再定義すると言い換えても良いかも知れません。
キングコングの西野さんも発信されている通り、「空気を読む」というのは周りの意見に同調して思考停止しているだけなので、「空気を読んで」判断することを価値観とは言わないし、全く価値がないものだということです。
例えば、人と話す、ということでも、友達との良い思い出があれば、楽しいと感じると思いますし、友達と良い思い出がなければ、楽しくないと感じるかも知れません。
価値観に正解も不正解もなくて、1000人いれば、1000通りの回答があるものだと思います。
「軸」は行動するための判断基準となるもの
「軸」の定義は以下のような感じです。
活動・運動の中心となるもの。かなめ。中軸。「自分が軸となって活躍する」
定義にある通り、軸とは行動する時にやるかやらないかを判断するための基準だと思います。軸があるからこそ、自分がどう行動するのかという、方針や具体的な行動内容を決めることができます。
僕は、行動の軸となる基準を作るために、価値観が必要だと考えています。
なぜかと言うと、自分の中で何が好きで、何が嫌いなのかの答えを持っていないと、あらゆる物事を自分で判断することができないからです。
身近なもので例えると、価値観が土で、軸がその土で育つ樹のイメージですね。土(価値観)に十分な養分があれば、樹(軸)は大きく育つし、十分な養分がなければ、樹は大きく育つことはない、ていう感じでしょうか。
価値観を明確にすることが、軸を太く、大きくすることに繋がるんじゃないかと思っています。
自分の価値観や軸について考える方法は、自分の人生を振り返るライフチャートがオススメです。「0秒で動け」以外にも前田裕二さん著「メモの魔力」などいろいろな書籍でも紹介されています。
僕自身、ライフチャートを書くこと自体に抵抗を感じていましたが、実際書き始めると自分が気づかなかった価値観や軸がわかってくるので、楽しかったです。
自分の価値観と軸を明確にするメリット
自分の価値観と軸を明確にしておくほうが良い理由は、「0秒で動け」の記事でも書いた内容もそうなんですが、メリットは2つあると思っています。
- 日常の何気ないことも迷わずに判断することができる
- 自分の進むべき道が明確になる
1. の「日常の何気ないことも迷わずに判断することができる」については、最近Twitterでも話題になった忘年会スルーなんかがいい例だと思います。
会社の忘年会(生産性のない飲み会)に参加するかどうかの判断をしなければいけない状況で、自分の軸が「非生産的なことはしない」、「自分の時間は自分のために使う」というのであれば、即決でNoと判断することができます。
しかし、自分の軸が「この会社で一生生きていく」、「この会社で出世する」というものであれば、上司に気に入られることも重要なので、Yesと判断することもできます。
どちらが正しいとか、間違っているとかではなく、自分の中で明確な軸があれば、こうした日常の判断に対して、すぐに答えを出すことができるということです。
2. の「自分の進むべき道が明確になる」については、長期的な目標を立てる時や自分のやりたいことを考える時に価値観や軸が必要になるよ、ということです。
以下の問いを投げかけられた時、あなたは答えられますか?
あなたの人生が最終的にどうなっていれば、成功したと言えますか?
ちなみに僕はまだ即答できません。。
この問いに即答できる人は価値観や軸が定まっている人だと思います。しかし、僕と同じく即答できない人は、価値観や軸、自分が人生でやりたいことが明確になっていない、もしくはぼんやりとしか捉えられていない人ではないでしょうか。
自分のやりたいことが明確にイメージできている人は、やりたいことが決まっているので、行動に迷いがありません。しかし、自分のやりたいことがイメージできていない人は、目標達成は全く関係のないことをしてしまったり、本当にやっていいのか?という迷いが生じてしまいます。この時間のロスをなくすためにも、行動の基準となる、価値観や軸を早い段階から考えておくことはとても大事なことだよ、ということです
また、僕自身、かなりの時間を無駄にしてきたので、もっと早い段階から知っておきたかったなと思ったので、今回記事にしてみました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは。
【書評】0秒で動け
こんにちは。ヨシ(@ycs_syohyo)です。
今回読んだ本は伊藤羊一さんの「0秒で動け」です。
目次
この本を選んだ理由
僕が今勤めている会社の就業時間が9時から18時までなので、朝早く起きて、本を読んだり、勉強したりしているのですが、やりたいことは色々あるけど、1時間くらいしか時間が作れないので、もっと行動の質を上げないといけない、と最近思うようになりました。
焦って色々やろうとして、全てがおざなりになってしまうのは避けたいので、仕事が早い人はどういう風に物事を考えて、行動しているのかを知って、自分の行動に反映させる、ということを目的に本書を手に取りました。
どんな本か?
Yahoo!アカデミアの責任者を勤められている伊藤羊一さんの著書です。
仕事で動き出すのが早い人と遅い人で何が違うのか?
早く動くためには何が必要なのか?
行動力が高い人の特徴や行動に移すために必要な要素、仮説の必要性や仮説を立てるために必要な直感を鍛える方法、情報収集の方法や社内外に関わらず、関わる人達と良好な関係を築くための方法などが実体験を元に書かれています。
この本はこんな人におすすめです。
- やらないといけないとわかっているが、すぐに行動に移せない人
- 仮説の立て方がいまいちピンときていない人
- 自分の価値観がまだ明確になっていない人
感想と思考
やはり必要なのは仮説ファースト
本書では、行動力は以下の3つの要素から構成されるとされています。
- マインド
- スキル
- アクション
マインドは、行動に対してマイナスの感情を持っていない状態を指しています。なにか気になることややりたいことがあれば、まずは行動してみよう!と考えることができる状態ですね。
スキルは、どうやって行動すれば良いのか、行動する際に周囲の人をどうやって巻き込むのか、のノウハウです。
アクションは、言葉の通り、行動そのものを指します。
行動力がある人は「思い立ったらすぐ行動」→「行動したら振り返って気付きを得る」というPDCAを繰り返しているため、行動しなければ得られない経験や気付きを、次回の行動に活かすことで、更にマインドとスキルが強化されていきます。そして、更にアクションを起こすことができるようになります。
マインドを変えるためには、まずは行動からという話も聞きますが、おそらくここで言うマインドは、その行動に移すための踏ん切りをつけることを指していると思います。
そして、すぐ動くためには「仮説」を立て、方向性を定め、その「仮説」に対して、「だから何なのか?」、「だからどうするのか?」と自分で自分に問いかけることで、自分なりの「頭出しの結論」をどれだけ早く出せるかがポイントになります。
結論がない状態で行動するというのは、見知らぬ土地を地図で歩き回ることと一緒です。そのため、なにをどうすればいいのかわかず、不安になり、行動が遅くなります。しかし、結論があれば、不安は払拭され、行動に移せるはずだからです。
逆にすぐ動けない人は、仮説を立てる習慣が癖づいていない人、と表現することもできます。
仮説は「直感」で立てる
仮説を立てるときは、「直感」で立てることがポイントだそうです。
色々情報を仕入れすぎてしまうと、色々な思考が入ってきてしまって意思決定が遅れてしまうからです。これを筆者は情報を仕入れすぎるとバカになる、と表現されています。
なので、自分の「直感」にしたがって、無理矢理にでも仮説を捻り出すことで、仮説から結論を出し、その結論に基づいて行動する、という流れです。
また、「直感」で仮設を立てて、結論を出したあと、やっておくべきことがあります。「結論と根拠のピラミッド」を使って、「直感」を使って得た結論に対して、根拠をつける作業です。
「結論と根拠のピラミッド」とは、仮説という土台があって、根拠という3本の柱に、結論という屋根が乗っているようなイメージのフレームワークのようなものです。土台となる仮説が間違っていると、ピラミッド自体が崩れてしまうし、柱となる根拠が弱いと、屋根が落ちてしまう、というものです。
根拠をつける方法は以下の順で確認します。
- 結論につながる情報を3つ見つけて、根拠とする
- 1で出した根拠の理屈が通るかどうかを確認する
この根拠を見つけるために、情報収集します。
僕は最初、仮説を立てるために情報収集をすると思っていましたが、順番が違うと知りました。
また、情報収集をする前に、「大事になりそうなポイント」を先に考えておき、それに合わせて根拠を出します。
社員旅行で例えると、「会社からの距離」、「行く場所の魅力」、「社員たちの興味」を先にポイントとして上げておいて、根拠を出します。ポイントを先に上げることで、ポイントに絞って情報を調べることができるので、調査に費やす時間を最小限にすることができます。
3つの根拠を並べてOKではなく、この結論と根拠の意味がつながっているか、理屈が通っているかを確認します。理屈が通っているかどうかの確認方法は「〇〇(根拠)だから、▲▲(結論)である」と言ってみて、意味が通るかを確認します。
意味が通らなければ、仮説が間違っているか、収集した情報が間違っているか、思考が足りていないか、のいずれかなので、考え直します。考え直すと言ってもそれぞれのポイントを見直して、間違っているポイントだけを考え直すので、手戻りの時間は最小限に抑えることができます。
これが、
価値観を明らかにして、自分の軸を太くする
直感を鍛える方法は、体験、志、妄想、好奇心を活用する必要があります。
私生活や仕事などで、直接自分に関わらないことでも、自分だったらどうするか?どう動くか?を妄想して、常に物事を自分事化して考えることで仮説の引出に様々なネタが記録されていきます。また、インタビューや説明会でも自分だったらどう説明するか、と考えること、言い換えると全てのことに自責の念を持つ、自分の頭でシミュレーションすることでもネタが記録されていきます。
正直ここの部分は読んでいて、今までの生き方に後悔しました。体験や志などは今までの自分の生き方が色濃く反映されるからです。
自分の中に志と軸がないと自分に自信が持てなくなります。自信がないと、直感に頼ることができず、仮説を立てるのに時間を要してしまうので、志や軸を明確にして、自信をつけることが必要になります。
志は自分に自信を持って行動するための原動力となり、軸は、瞬時に自分の意見を発信するための基準となります。
軸は志の一部で、その人の価値観が土台になっています。価値観とは「何が好きか」、「何が嫌いか」、「何を大事にしているか」という自分にとっての価値に対する基準のことです。
あなたはちゃんと自分の軸を持てていますか?
自分の軸を明確にする方法は、自分自身を知るための質問を投げかけることで、少しずつ明確になって行きます。
- 自分の過去を振り返る
- 現在の価値観を知る
1.の自分の過去を振り返る方法として、本書では、ライフチャートが紹介されています。縦軸がモチベーション、横軸が年齢の表を書いて、生まれてから、現在までの自分のモチベーションが上がっていた時、下がっていた時のことを書き出す方法です。
2.の現在の価値観を知る、は、1で棚卸しした経験から、自分はどんなことが好きで、どんなことが嫌いか、何を大事にしているのかを考えます。
ライフチャートか、、面倒だと思いませんでしたか?僕は最初読んだ時、実践するの面倒だな、と思いました。なぜ、こんなに気が重たくなってしまうのかを考えてみると、今まで自分が色々なことを避けて生きてきたことを直視することが嫌なんじゃないか、と思いました。
前田裕二さんがとてもいい例ですが、自分の価値観をしっかり理解している人ってめちゃくちゃかっこいいんですよね。自分もそうなりたいし、全力で行動すると言っても自分の価値観がなかったら、隣の芝が青く見えてしまったり、自分の中でもブレないように、絶対に自分の軸、価値観をしっかり明文化しておかないといけないと思いました。
ネクストアクション
- マインドを醸成するために、「地上最強の商人」の成長プログラムをやりきる
-
ライフチャートを書く
-
自分が過去、何に喜んで、何に悲しんだのか、自分の譲れないものを明文化する
-
更に、価値観を明確にするために、前田裕二さんの著書「メモの魔力」の1000本ノック(まずは100本)をやりきる
まとめ
本書を読んで、改めて仮説を立てるまでのプロセス、自分の軸を明確にすることが大事だと言うことを再認識することができました。
同時に経験や価値観が未だに明確にできていないことに少し焦りを覚えました。今まで、逃げを選択してきた結果なのかな、と思うと同時に、自分をもっと変えないといけないと強く思いました。
今まで、他人に主導権を渡して、面倒なことからずっと逃げて生きていたな、とすごく後悔しています。これから、自分の人生を全力で生きるために、これからの自分の人生の主導権は自分で握ります。あらゆることを経験できるように行動し、自分の軸を鍛え、より成長して行きたいと思いました。
何より、伊藤羊一さん自身も30代から努力して、今の地位を築かれたということが知れたのが個人的にはとても励みになりました。僕も努力を続けていれば、いずれは、、、と勇気をもらいました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは。
読書を通して気付いたこと
こんにちは。ヨシ(@ycs_syohyo)です。
読書し始めて得た、気づきをアウトプットしておこうと思います。
アウトプットというよりも過去の自分へのメッセージに近いですが、ブログに残しておきたいと思います。
目次
なぜ書評ブログを始めたのか?
最近は少しずつ減ってきましたが、僕は上司から「もっと考えろ」とよく言われていました。でも、当初の僕は具体的と抽象的の区別もついていなくて、よく考えろと言われてもなにをどう考えればいいのか、さっぱりわかりませんでした。
上司に質問してもざっくりした回答しか返ってこないのと、放置され、教えてもらえるような環境ではなかったので、本から学ぶことにしました。それから仕事術や考え方について書かれたビジネス書を読み漁り始めました。(教えてもらう態度がそもそも良くなかったというのはあるのですが、当時の僕にはその発想も持ち得ていないくらいポンコツでした)
書評ブログを始めたキッカケは、結構本は読んでるけど、あまり内容を覚えていない、ということに悩み始めたからでした。そのことを先輩に相談したときにブログに書いてみたらいいのでは、とアドバイスを貰い、アウトプットの1つとしてブログを始めることにしました。また、自分の発信を通して、僕と似たような境遇の人、悩んでいる人に気づきのキッカケを与えることができればいいな、と思ったからです。
本を読んで得た学び
当たり前すぎる内容ですが、読書を通して得た学びは「すぐにできるようにはならない。でも、諦めずに続けていれば、少しずつできるようになる」です。
何かを始めた頃は思うようにうまくいかず、辛いと感じることもあるかも知れないけど、少しずつやり続けるうちに、次第にできるようになっていきます。
先天的な差はあれど、考えるという抽象度が高いことも訓練によって上達するということです。
最初からできる天才もいるでしょうが、僕は並以下の人間なので、できないことを受け入れて、考えることを訓練する必要がありました。
しかし、本を読み始めた当初の僕には、変なプライドが邪魔してその事実を受け入れられることができず、考える訓練もできていませんでした。どこかに一発逆転の秘訣みたいなことがあるものだと都合のいいことばかり考え、ノウハウコレクターの様に同じジャンルの本を何冊も読みました。
遠回りをしてしまいましたが、同じジャンルの本を読み漁ることは無駄ではなかったと思っています。本は、著者の人生を通して得た学びを、疑似体験することができ、その考え方に触れ続けることによって自分の考えや価値観が少しずつ変り、今の状況を受け入れることができるようになったのかな、と考えているからです。
すぐに考えられるようにならないといけない、とか、仕事ができるようにならないといけない、と焦る気持ちもすごくわかるし、実際、僕もそうでした。
少し遠回りに感じるかもしれませんが、目的を持って本を読むということは、自分の価値観を研ぎ澄ませるための作業で、続けていると、ふとした瞬間に点と点がつながるときが来ると思っています。このふとした瞬間というのが、自分にめちゃくちゃ刺さる本と出会う + 事実を受け入れることができるようになった瞬間だと僕は考えています。そうなると本の内容を信じて実践してみようという気になって来ると思います。
そして、いざ、本で読んだ内容を実践してみようとしても、すぐにできない現実に直面すると思います。こういうふうに考える、これをやってみると自分で決めても、仕事をしていたりするとそのこと自体を忘れてしまうことがよくあります。なぜできないんだと、自分の無力さに泣きたくなることもありました。
でも、その悔しさをバネにして、自分が忘れてしまうことを受け入れて、その都度、考えるようにもう一度意識します。(もしくは、目につくところに付箋などを貼ると効果的です)忘れた時に、思い出してまた実践する、を続けることによって、自分の意識に少しずつ刷り込まれていくことで、意識せずにできるようになっていく、というのが最近得た気づきです。
できないと誰でも嫌になるし、投げ出したくもなりましたが、できないことを受け入れて、またやる。できるまでやり続ける。習慣化と同じで、意識しなくてもできるようになるまで続けることが非常に大事ということです。
何度も、何度も、意識することで、自分の意識に刷り込まれていき、自分の思考の基盤として確立させる。できなかった場合は、できなかったことを自覚して、なぜできなかったのかを問いかけられるようになってきます。その問いかけに対して、原因や原因に対する改善策を実施することで、さらに自分の思考が磨かれていくことで、色々なことができるようになっていくのだと思います。
少し余談になりますが、自分の意思が弱くてどうにもならない、どうしてもすぐにできるようになりたい、という場合は、コーチングを受けるのも、とても良い手段だと思います。
最近、コーチングという存在を知ったんですが、もっと前にコーチングの存在に気づけていれば、もう少し早く色々なことに気付けていたかもしれないな、と思っています。
僕は来年にコーチングを受けてみようと考えています。
まとめ
僕が今、思っていることをツラツラと吐き出させてもらいました。
上記の内容をざっくりまとめるとこんな感じです。
- 自分ができないことを受け入れる
- できるようになりたいことを実践する
- 実践できていない自分に気づく
- できるようになりたいことを再認識する
- できるようになりたいことを実践する
を繰り返すことによって、考え方だったり、価値観が醸成されていく、というのが言いたかったことです。焦って、結果ばっかりを求めるだけでは駄目で、実践すること、努力しつづけることが大事、ってことですね。
また、僕が今まで読んでいてめちゃくちゃ刺さった本たちは以下の通りです。
興味があればぜひ、お手にとって読んでみてください。
著者:前田 裕二さん 書籍:人生の勝算
著者:前田 裕二さん 書籍:メモの魔力
著者:赤羽 雄二さん 書籍:0秒思考
著者:細谷 功さん 書籍:具体と抽象
著者:内田 和成さん 書籍:仮説思考
著者:冨田 和成さん 書籍:鬼速PDCA
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは。
30代を目前にしてOracle Java SE Bronzeを受けた話
こんにちは、ヨシ(@ycs_syohyo)です。
書評ブログとしてやっているのですが、最近受験したJavaのプログラミングの資格の申込方法や受験方法がややこしかったので、これから受けようと思っている人が少しでも迷わないようになれば良いなと思い、今回ブログに残しておこうと思います。
目次
なぜ資格を取ろうと思ったのか
最近、本やYoutubeの動画でITテクノロジーの分野がくると言われていたり、フリーランスで活動していくならプログラミングを始めよう、と発信している人がとても多いな、と感じていて、AIやRPAなど、これから様々な作業が自動化され、AIに職が奪われていくだろうと言われる時代の流れとしては当然のことだと思います。
今、僕が勤めている会社は、名ばかりのSIer企業で、自分が開発に携わることはなく、パートナーさんに委託して開発してもらっていることがほとんどです。
今後のキャリアを考えたときに、自分でプログラミングができるようになりたいと思ったからです。また、Twitterなどで、30歳を超えてからプログラミングをはじめました、と発信している人を見て、自分も負けてられない、やらない理由がないなと考えたことがきっかけでした。
資格について
すごくざっくりしていますが、OracleがJavaの権利を買ったことからこの試験が始まった、とかそんな感じだったかと思います。このへんはほとんど調べていないので、気になる方は別のサイトなどで調べてみてください。
Oracle認定のJavaプログラマ試験でBronze、Siliver、Goldの3つに分かれています。内容は以下のとおりです。以下のURLから参照させていただきました。
https://www.oracle.com/jp/education/certification/jse8-2489021-ja.html
Java Bronze
Oracle Certified Java Programmer, Bronze SE 7 / 8 認定資格は、言語未経験者向けの入門資格で Java 言語を使用したオブジェクト指向プログラミングの基本的な知識を有すること を評価することを目的としています。Oracle Certified Java Programmer, Bronze SE 7/8 認定資格を取得するためには、Java SE 7 / 8 Bronze (1Z0-814-JPN) 試験 の合格が必要です(認定パス)。なお Oracle Certified Java Programmer, Bronze SE 7 認定資格を既にお持ちの方は自動的に Oracle Certified Java Programmer, Bronze SE 7 / 8 認定資格者として認定されます。
Java Silver
Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 8 認定資格は、Javaアプリケーション開発に必要とされる基本的なプログラミング知識を有し、上級者の指導のもとで開発作業を行うことができる開発初心者向け資格です。日常的なプログラミング・スキルだけでなく、さまざまなプロジェクトで発生する状況への対応能力も評価することを目的としています。Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 8 認定資格を取得するためには、Java SE 8 Programmer I (1Z0-808-JPN) 試験の合格が必要です(認定パス)。
Java Gold
Oracle Certified Java Programmer, Gold SE 8 認定資格は、設計者の意図を正しく理解して独力で機能実装が行える中上級者向け資格です。Javaアプリケーション開発に必要とされる汎用的なプログラミング知識を有し、設計者の意図を正しく理解して独力で機能実装が行える能力評価することを目的としています。Oracle Certified Java Programmer, Gold SE 8 認定資格を取得するためには、Java SE 8 Programmer II (1Z0-809-JPN) 試験の合格が必要です(認定パス)。
試験の申込方法
- Oracleのアカウントを作成する
Oracle Universityのトップページからアカウントを作成します。
Oracleアカウントを作成するのは「CertView」を使えるようにするためです。「CertView」というのは、自分の試験結果や合格証明書をダウンロードしたりすることができる画面のことです。
- ピアソンのアカウントを作成する
次にピアソンアカウントを作成します。
なぜ、ピアソンのアカウントを作成するかというと、試験の申込みを行うために必要です。Oracleアカウントで試験結果などの情報を管理していて、ピアソンはどの試験を受けるのか、どこで受験するのか、などを決めています。
アカウントも複数管理しなければいけなくなるので、全然ユーザに優しくないですね。。
申込タイミングによって、Oracleのアカウント作成時に再受験の費用がかからないキャンペーンをやっている時があるらしいです。僕がアカウントを作成した時は、そのキャンペーンはやっていませんでした。でも、「再受験が有料」という背水の陣で臨めたのも、結果的にはよかったのかもしれません。
また、アカウント作成したあと、ピアソンから登録完了のメールが届くのに1時間くらいかかりました。以前、試験を受けたとこがある同僚もピアソンから届くメールは遅いという話を聞いたのでたまたまではなさそうです。。
- ピアソンのサイトからテストの申込
Oracleとピアソンのアカウントを両方作成したら、試験の申込みをします。
先程、作成したピアソンのアカウントでログインします。
ログイン後の画面に「試験表示」ボタンをクリックします。
試験の検索が表示されます。
ここで「Java SE 7/8 Bronze」と入力して検索ボタンをクリックします。
試験は試験会場で受けるものと、自宅のPCなどで受験するものの2種類あります。ONLINEとついているものが自宅PCなどで受けるものです。今回僕はすぐに受けたかったので、ONLINEで受験しました。
試験名をクリックすると、試験の詳細情報が表示されるので、確認したあと「この試験を予約する」ボタンをクリックします。その後、金額や支払い方法、試験の説明事項などを読み勧めていくと、申込みが完了となります。
ちなみに、受験の際に使ったPCは2017年のMacBookProでした。メモリなどの増築は一切なしなので、一番最低のスペックですが、受験に関してはなんの問題ありませんでした。あと、自宅などから受験する場合に注意すべき点としてはネットワーク接続が安定している場所で受験するほうが良いかもしれません。
また、ONLINEの試験では、有効期限が48時間までとなっているので、受験する予定を確保してから申込むようにしましょう。
- 受験
申込後、すぐに受験することができます。
試験に関する説明を読んだあと、試験を受けるボタンをクリックすることで試験が始まります。ちなみに、説明表示にも制限時間があるので注意してください。(時間を使い切ることはないと思いますが念のため)
僕のスペック
大学生と新人研修のときにJavaの基礎については(おそらく)一通りは触れました。
今の会社に新卒で入社して6年くらいですが、入社1年目の時にお勉強という名目で開発(既存システムの改修)したくらいなので、実務経験はほとんどありません。
勉強時間
資格を取ろうと思い立ってから、1ヶ月で受験しました。
平日は家に帰ってしまうとだらけてしまうので、カフェなどに寄って勉強するようにしていました。(ただ、内1週間はサボり気味でした。。。)
平日:30分〜1時間
休日:1時間〜2時間
勉強に使ったもの
勉強に使った教材はOracle認定の教科書と問題集を使いました。
問題集を解きつつ、間違えたチャプターは教科書を読んで詳細な内容を確認する、という方法で勉強しました。
少し余談ですが、以前、書評にもまとめたメンタリストDaigoさんの「最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法」で学んだ、「クイズ化」や「再言語化」、「2×2のルール」で復習する方法を取り入れながら勉強しました。普段よりもすんなりと頭に入ったような気がして、はやり理にかなっているのかな、と思いました。この勉強方法を続けていきたいと思います。
試験を受けるときの注意点
Bronzeは60問で65分の試験です。6割以上で合格となります。
1問1分ペースで問いていくのが理想だと思います。自分が情報収集していたサイトでは、時間にあまり余裕がなかったと書かれているところが多かったです。
実際に試験を受けた際は、迷ったところ、わからないと思ったところは一旦全部飛ばして、一通り解き終えたあとに、不安に思ったところや、条件分岐のところで勘違いや見落としがないか、確認しました。
もう一度確認したい問題には、チェックを付けることができ、後ですぐに確認できるようになっています。Java(というかOracle?)は引っ掛け問題のような物が多いので、しっかり問題を見ることが大事だと思います。構文エラーや実行時エラー、コンパイルエラーが回答という問題も結構ありました。
教科書、問題集ともに2016年に初版されたものを使っていましたが、特に問題ありませんでした。教科書と問題集の総括問題の形式が違うような気がしました。本番の問題は教科書で出題されるものと近かった感じがします。
合否判定
受験が完了すると、10分後ぐらいに採点完了のメールが来ます。
CertViewから合否判定結果を確認します。メールにURLが載っていてOracleTestingIDとOracleに登録しているメールアドレスで承認することで確認することができます。
総括
申込方法が複数選べたり、複数アカウントを作らされたりとともかく手間がかかるな、という印象でした。
一度Javaに触れていたので、ある程度できるだろうと思っていましたが、最初総括の問題を問いたときの正解率が4割くらいしか取れなくて正直焦りました。結構忘れてしまっていることも多くあったので、Bronzeから受けてよかったかな、と思います。次はSilverを取りたいと思います。
少しでも参考になれば、幸いです。試験頑張ってください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは。