ヨシブログ

本を読んだ感想を書いています。

鬼速PDCA

 

  

おはようございます。ヨシです。

 

今回読んだ本は冨田和成さんの「鬼速PDCA」という本です。

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目次 

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  • この本を選んだ理由

PDCAって聞いたことありますか?大体の人が聞いたことあると思います。

ぼくも研修とか先輩によく言われた言葉なんですけど、新人の時はとりあえずやればなんとかなるって超楽観的で場当たり的な考えしかできてなかったので、「ふーん、こういう考え方もあるんだ」っくらいにしか考えていなかったですよね。

だから、仕事で思ったように結果が出せなくなった時に色々な人にどうやって仕事しているのか聞いて回りました。でも、何も意識してやってないとか曖昧な答えが帰ってくることが多くて意識的にPDCAという人はいなかったんです。(テスト前に勉強してるけど勉強していないって嘘つくタイプの人間が混ざっているかどうかはわからないのでどうしようもないんですけど、意図的に回しているという人はごく一部でした。)

そして、ぼくは以下のような仮説を立てました。

 

■「できる人」って言われる人種の人たちは「無意識に」精度の高いPDCAサイクルを回してるんじゃないの??

 

もし、自分が意識的にPDCAを回すことができれば「できない人」でも、無意識にPDCAを回している「できる人」を追い越せるのではないか、と考えたからです。その仮説を検証するために、この本を手に取りました。

 

  • 学んだこと

1.PDCAで最も重要なフェーズは計画

━━━ 計画の段階で曖昧な計画しか立てておらず、その結果、振り返りがしたくても大雑把な検証しかできていないケースがほとんど ━━━

※鬼速PDCAより

他の書籍でもよく書かれていることですが、計画(または目標ですね)が具体的に立てられていなと現状と比較ができないため、計画から正確な行動に落とし込めないので、検証も曖昧になってしまうので不完全なまま終わってしまう、ということです。

立てた目標を定量的に現すことを本書ではKGI(Key Goal Indicator)と表現しており、目標を数値として認識することで現状と比較できるようにしています。目標と現状のギャップを知り、そのギャップを埋めるためにはどうしたらいいのか、を考えるわけです。これが解決案になります。

実際にこの本書に倣って、PDCAを実践し始めていて、目標を立てて、解決策を考え、実践へと落としていくんですが結構難しいです。ぼくは具体的に考えること、定性的なものを定量化するというのが結構苦手だな、というのを実感できました。加えて、計画を立てるという行為そのものが全てを網羅していないといけないというイメージが強く、心のどこか抵抗を持ってしまっているんだと思います。でも、実践できなければ意味がないし、やってみることで計画することへの抵抗だったり、精度も上がってくるだろうと、今はとりあえずやってみようの精神で取り組んでいます。

 

2.計画で考えた解決案からDO、TODOへと落とし込む

━━━ 解決策を分解したものがDOで、DOを分解したものがTODO ━━━

※鬼速PDCAより

本を読んでいて、こういう行動をしようってアクションを決めたりするんですけど、いざやろう、ってなった時に「あれ、どうしようか?」って行動が止まることが多々ありました。その原因がDOからTODOに落とし込めていない。ということに気づくことができました。やろうと決めたことがTODOになっておらず、DOの粒度のままで実行できると考えてしまっていたわけです。いざ、自分のこととして考えようとすると途中で考えることが止まってしまうのが自分のダメな部分だということを学ぶことができました。

「じゃあ、どこまで落とし込めば良いの?」とか、「どこまでいけば落とし込めてるって言えるの?」って話になると思うんですけど、その判断はスケジュール帳に書き込めるかどうか、で考えると良いとのこと。ここまで落とし込むともう行動するしかない、というレベルまで落とし込めているはずです。

こういうことを考えないといけないってアクションを決めたとしても、いざ仕事で使おうとしても仕事の内容とマッチしないこともあるし、業務に追われてやることを忘れてしまうこともあると思います。なので、事前に仕事の内容とマッチする部分がないか、どの作業となら合わせられるか?まで考えようってことですね。これが社会人の予習と復習ってことなのかな、と思いました。

 

3.「うまくいっていない要因」と「うまくいっている要因」を突き止める

━━━ 最速でゴールに到達するには検証頻度をあげることは基本中の基本である ━━━

※鬼速PDCAより

恥ずかしながら、今までぼくは検証や振り返りというものをあまり行ってきませんでした。当初は自分の時間に仕事のことをしたくない、考えたくない、という思いが強かったからです。仕事に対する意識が変わり、これまでの自分がいかに思考停止していたか、時間を無駄にしてきたのか、ということにショックを受けましたが、同時にできる人が無意識にPDCAを回しているとすれば、確かにそれはできる人だな、という変な感情が生まれていました。それほどPDCAを当たり前のように回すことが難しいことだと感じていたからです。

ゴールは月に1回、解決案は1、2週間に1回、行動は毎日と課題によってそれぞれですが、適切な頻度で振り返りを行うことで成長が加速していく、、、。

学んだことにも書いた通り、目標や行動を全て定量化することで今の自分の進捗状況を知ることができます。このまま行動していて、目標を達成できるのか、それもと達成できそうにないのか。行動の方向性がずれていないか、などを自覚することができます。今考えればかなり重要な作業ですね。また、達成できなかった要因を考えることはもちろんですが、逆になぜ達成できたの要因を考えることで、同様の課題が生じたときに最短で問題解決できる「再現性」を自分の経験として昇華させて、初めて意味があることを学ぶことができました。

 

  • まとめ

ぼくはこの本を読んでPDCAについての考え方がガラリと変わりました。PDCAは問題解決のためのフレームワークだと思われがちですが、改善すれば終わりじゃない、継続し前進し続けることサポートしてくれるフレームワークであることを知ることができました。

PDCAの一連の流れと各フェーズの立ち位置や考え方を整理できたこと。今まで自分の行動がいかに堕落していたのかを見つめ直すキッカケになりました。この本に出会えて本当に良かったと思いました。

定期的にこの本を見直しながら、PDCAを実践し、仮説を検証していきます。

本記事ではあまり触れていませんが、こういう場合はどう考えたらいいの?という部分も詳細に書かれています。また、PDCA実践してみたいと思った方は、本書の内容を実践するための手帳も販売されています。

気になった方はぜひ手にとって読んでみてください。 

 

PDCAを回して、成長していきましょう。 

それでは。