ヨシブログ

本を読んだ感想を書いています。

【書評】0秒で動け

こんにちは。ヨシ(@ycs_syohyo)です。

 

今回読んだ本は伊藤羊一さんの「0秒で動け」です。 

 

目次

 

この本を選んだ理由

僕が今勤めている会社の就業時間が9時から18時までなので、朝早く起きて、本を読んだり、勉強したりしているのですが、やりたいことは色々あるけど、1時間くらいしか時間が作れないので、もっと行動の質を上げないといけない、と最近思うようになりました。

焦って色々やろうとして、全てがおざなりになってしまうのは避けたいので、仕事が早い人はどういう風に物事を考えて、行動しているのかを知って、自分の行動に反映させる、ということを目的に本書を手に取りました。

 

どんな本か?

Yahoo!アカデミアの責任者を勤められている伊藤羊一さんの著書です。

仕事で動き出すのが早い人と遅い人で何が違うのか?

早く動くためには何が必要なのか?

行動力が高い人の特徴や行動に移すために必要な要素、仮説の必要性や仮説を立てるために必要な直感を鍛える方法、情報収集の方法や社内外に関わらず、関わる人達と良好な関係を築くための方法などが実体験を元に書かれています。

この本はこんな人におすすめです。

 

  • やらないといけないとわかっているが、すぐに行動に移せない人
  • 仮説の立て方がいまいちピンときていない人
  • 自分の価値観がまだ明確になっていない人

 

感想と思考 

やはり必要なのは仮説ファースト

本書では、行動力は以下の3つの要素から構成されるとされています。

  1. マインド
  2. スキル
  3. アクション

 マインドは、行動に対してマイナスの感情を持っていない状態を指しています。なにか気になることややりたいことがあれば、まずは行動してみよう!と考えることができる状態ですね。

スキルは、どうやって行動すれば良いのか、行動する際に周囲の人をどうやって巻き込むのか、のノウハウです。

アクションは、言葉の通り、行動そのものを指します。

行動力がある人は「思い立ったらすぐ行動」→「行動したら振り返って気付きを得る」というPDCAを繰り返しているため、行動しなければ得られない経験や気付きを、次回の行動に活かすことで、更にマインドとスキルが強化されていきます。そして、更にアクションを起こすことができるようになります。

マインドを変えるためには、まずは行動からという話も聞きますが、おそらくここで言うマインドは、その行動に移すための踏ん切りをつけることを指していると思います。

そして、すぐ動くためには「仮説」を立て、方向性を定め、その「仮説」に対して、「だから何なのか?」、「だからどうするのか?」と自分で自分に問いかけることで、自分なりの「頭出しの結論」をどれだけ早く出せるかがポイントになります。

結論がない状態で行動するというのは、見知らぬ土地を地図で歩き回ることと一緒です。そのため、なにをどうすればいいのかわかず、不安になり、行動が遅くなります。しかし、結論があれば、不安は払拭され、行動に移せるはずだからです。

逆にすぐ動けない人は、仮説を立てる習慣が癖づいていない人、と表現することもできます。

 

仮説は「直感」で立てる

仮説を立てるときは、「直感」で立てることがポイントだそうです。

色々情報を仕入れすぎてしまうと、色々な思考が入ってきてしまって意思決定が遅れてしまうからです。これを筆者は情報を仕入れすぎるとバカになる、と表現されています。

なので、自分の「直感」にしたがって、無理矢理にでも仮説を捻り出すことで、仮説から結論を出し、その結論に基づいて行動する、という流れです。

また、「直感」で仮設を立てて、結論を出したあと、やっておくべきことがあります。「結論と根拠のピラミッド」を使って、「直感」を使って得た結論に対して、根拠をつける作業です。

「結論と根拠のピラミッド」とは、仮説という土台があって、根拠という3本の柱に、結論という屋根が乗っているようなイメージのフレームワークのようなものです。土台となる仮説が間違っていると、ピラミッド自体が崩れてしまうし、柱となる根拠が弱いと、屋根が落ちてしまう、というものです。

根拠をつける方法は以下の順で確認します。

  1. 結論につながる情報を3つ見つけて、根拠とする
  2. 1で出した根拠の理屈が通るかどうかを確認する

この根拠を見つけるために、情報収集します。

僕は最初、仮説を立てるために情報収集をすると思っていましたが、順番が違うと知りました。

また、情報収集をする前に、「大事になりそうなポイント」を先に考えておき、それに合わせて根拠を出します。

社員旅行で例えると、「会社からの距離」、「行く場所の魅力」、「社員たちの興味」を先にポイントとして上げておいて、根拠を出します。ポイントを先に上げることで、ポイントに絞って情報を調べることができるので、調査に費やす時間を最小限にすることができます。

3つの根拠を並べてOKではなく、この結論と根拠の意味がつながっているか、理屈が通っているかを確認します。理屈が通っているかどうかの確認方法は「〇〇(根拠)だから、▲▲(結論)である」と言ってみて、意味が通るかを確認します。

意味が通らなければ、仮説が間違っているか、収集した情報が間違っているか、思考が足りていないか、のいずれかなので、考え直します。考え直すと言ってもそれぞれのポイントを見直して、間違っているポイントだけを考え直すので、手戻りの時間は最小限に抑えることができます。

これが、

 

価値観を明らかにして、自分の軸を太くする

直感を鍛える方法は、体験、志、妄想、好奇心を活用する必要があります。

私生活や仕事などで、直接自分に関わらないことでも、自分だったらどうするか?どう動くか?を妄想して、常に物事を自分事化して考えることで仮説の引出に様々なネタが記録されていきます。また、インタビューや説明会でも自分だったらどう説明するか、と考えること、言い換えると全てのことに自責の念を持つ、自分の頭でシミュレーションすることでもネタが記録されていきます。

正直ここの部分は読んでいて、今までの生き方に後悔しました。体験や志などは今までの自分の生き方が色濃く反映されるからです。

自分の中に志と軸がないと自分に自信が持てなくなります。自信がないと、直感に頼ることができず、仮説を立てるのに時間を要してしまうので、志や軸を明確にして、自信をつけることが必要になります。

志は自分に自信を持って行動するための原動力となり、軸は、瞬時に自分の意見を発信するための基準となります。

軸は志の一部で、その人の価値観が土台になっています。価値観とは「何が好きか」、「何が嫌いか」、「何を大事にしているか」という自分にとっての価値に対する基準のことです。

 

あなたはちゃんと自分の軸を持てていますか?

 

自分の軸を明確にする方法は、自分自身を知るための質問を投げかけることで、少しずつ明確になって行きます。

  1. 自分の過去を振り返る
  2. 現在の価値観を知る

1.の自分の過去を振り返る方法として、本書では、ライフチャートが紹介されています。縦軸がモチベーション、横軸が年齢の表を書いて、生まれてから、現在までの自分のモチベーションが上がっていた時、下がっていた時のことを書き出す方法です。

2.の現在の価値観を知る、は、1で棚卸しした経験から、自分はどんなことが好きで、どんなことが嫌いか、何を大事にしているのかを考えます。

ライフチャートか、、面倒だと思いませんでしたか?僕は最初読んだ時、実践するの面倒だな、と思いました。なぜ、こんなに気が重たくなってしまうのかを考えてみると、今まで自分が色々なことを避けて生きてきたことを直視することが嫌なんじゃないか、と思いました。

前田裕二さんがとてもいい例ですが、自分の価値観をしっかり理解している人ってめちゃくちゃかっこいいんですよね。自分もそうなりたいし、全力で行動すると言っても自分の価値観がなかったら、隣の芝が青く見えてしまったり、自分の中でもブレないように、絶対に自分の軸、価値観をしっかり明文化しておかないといけないと思いました。

 

ネクストアクション

  • マインドを醸成するために、「地上最強の商人」の成長プログラムをやりきる
  • ライフチャートを書く

  • 自分が過去、何に喜んで、何に悲しんだのか、自分の譲れないものを明文化する

  • 更に、価値観を明確にするために、前田裕二さんの著書「メモの魔力」の1000本ノック(まずは100本)をやりきる

  

まとめ

本書を読んで、改めて仮説を立てるまでのプロセス、自分の軸を明確にすることが大事だと言うことを再認識することができました。

同時に経験や価値観が未だに明確にできていないことに少し焦りを覚えました。今まで、逃げを選択してきた結果なのかな、と思うと同時に、自分をもっと変えないといけないと強く思いました。

今まで、他人に主導権を渡して、面倒なことからずっと逃げて生きていたな、とすごく後悔しています。これから、自分の人生を全力で生きるために、これからの自分の人生の主導権は自分で握ります。あらゆることを経験できるように行動し、自分の軸を鍛え、より成長して行きたいと思いました。

何より、伊藤羊一さん自身も30代から努力して、今の地位を築かれたということが知れたのが個人的にはとても励みになりました。僕も努力を続けていれば、いずれは、、、と勇気をもらいました。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

それでは。